ごめんなさいの壁

「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があります。

デジタル大辞泉によると「あまり親しみが過ぎて遠慮がなくなると不和のもとになるから、親しい間柄でも礼儀を重んじるべきであるということ。親しき中に垣をせよ。」と解説されています。仲は中とも書くそうです。

親しき仲というのは、夫婦、親子、兄弟、親戚、親友あらゆる親しき関係が含まれています。

「夫婦の仲にも礼儀あり」と言った場合、夫婦の礼儀とはどんなことを指すのでしょうか。

夫婦になると遠慮がなくなるのは事実ありますね。

ヒトのデータ.com(※)というサイトで「配偶者(夫妻)の前で初めてのオナラ」というアンケート結果があります。既婚者を対象にした調査で、これによると、初めてパートナーの前でオナラをしたのが交際前5.5%、交際中29.4%、結婚後44%、パートナーの前でしたことがない21.1%となっています。

概ね想像通りの結果だと思いますが、このケースで注目すべきはパートナーの前でしたことがない21.1%の夫婦です。実際に私の友人がそうです。彼は結婚生活ウン十年。二人の子供は結婚し孫もいる世代ですが、人前では勿論、今でも奥さんの前では絶対にオナラはしないそうです。そして私と彼は長期に渡る親しい友人ですが絶対にブレることのない礼儀のある立ち振る舞い、そつのない気配り、人に対する優しさというものを安定して持ち合わせています。その素質は仕事上の商談や社内の人間関係でも大いに役立っているようです。

オナラについては人それぞれどう捉えるかということで深くは言及しませんが、私は、夫婦の仲の礼儀として大切にすべきだと思うのが、「ごめんなさい」「ありがとう」が言える心だと思います。これは普段言わない夫婦にとってはとても勇気がいるというか、かなり大きな壁が立ちはだかる言葉だと思います。

たかが言葉、されど言葉。

言葉は心の中の表現ですから、「ありがとう」と言うときは本当に感謝の気持ちを持たないと言葉が出てこないですよね。

さらに困難なのが「ごめんなさい」。これを言うための心の壁を超えられるかどうかは、かなり「意志ある愛」のエネルギーを燃やさないと言えないですよね。

そこでもう少しハードルが低い「おはよう」「おやすみ」はどうでしょうか。普段から言えている夫婦は問題ありませんが、今まで「おはよう」なんて言ったことがないのに急に言いにくいですよね。でも「ごめんなさい」「ありがとう」よりハードル低くないですか?

笑顔で「おはよう」って夫婦がお互いに普通に言えたら素敵ですよね。

それを実行するためには、どちらか一方がいきなり始めるのではなく、夫婦が一緒に話し合って、一緒に「おはよう」って言おう、「おやすみ」って言おうって決める会話が大切なのです。これが「双方通行の愛」であり、お互いの「愛のタンク」に愛を注ぎ合う行為なのです。

親しくなったから、気を抜いてもいい、手を抜いてもいい、のではなく、親しいからこそより相手を大切にするという意識のベクトルを二人で修正するのです。これが「意志ある愛」の営みです。礼儀はこれも一つの「愛」です。

「親しき中に垣をせよ。」と解説されている垣とは、硬く言うとお互いの関係に一定の緊張感を残すということです。なれ合いによる気の緩みは、入ってはいけない相手の心の領域に土足で入ってしまったり、配慮の無い言葉を使ってしまったり、許されるだろうという過度の甘えがいつのまにか相手を傷付けてしまったりします。相手が嫌いなわけでもなく、悪気があるわけではないですが、いつのまにか自分中心になっていて相手の心を見ていない状況が続き、いつのまにかどちらか一方に負荷がかかり、気が付いたら離婚届けが出てくるといったことに発展しかねません。まさに「愛のタンク」に「愛を注ぎ合っていない状況」にいつのまにかなっているわけです。

「愛」はどんなときも「意志」です。愛を注ぎ続けることを辞めてはいけません。少量でもいいのです。表現方法にはメリハリがあっていいのです。重要なのは愛の大きさではなく、「相手を大切にしよう。愛していこう」という「意志」を継続させることなのです。

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※ ヒトのデータ.com  http://human-data.com/archives/1029

Mariage Agent DUO PRODUCE

日本結婚相談所連盟 正規加盟店 代表カウンセラー マイク関 マンション販売員から海外ゴルフ場開発、国内海外不動産開発、生産性コンサルタント、外資系他で大型商業施設・食品スーパー店舗開発、一部上場流通系企業の不動産関連子会社の代表取締役を経て独立。人と人とをつなぐことが仕事の中心でした。 人生経験豊富につきお気軽にご相談下さい。